寒天の水溶性食物繊維
寒天には水溶性と非水溶性という、どちらの食物繊維も存在していることが大きなポイントなのですが、この２つの特徴をもう少し詳しく説明しておくことにしましょう。
「溶性の食物繊維は、「健康な血液を保つ」という表題をつけることが出来ます。水溶性食物繊維は、脂質や炭水化物の吸収を遅らせる効果もあるので、炭水化物がゆっくり吸収されることで、血糖値の上下も緩やかになるわけですが、特に糖尿病や糖尿病予備軍の人にはかなり大きなメリットになります。
更に、腸内でコレステロールや胆汁酸（コレステロールから作られる）と共に体外に排出されるので、悪玉コレステロールの減少にもつながります。
水溶性には保水性もあり、それが食物の腸内滞留時間を長くしますから、腹持ちをよくなります。
こうした効果のある水溶性食物繊維ですが、残念ながら日本人の主食の白米には、これが含まれていないのです。期待できる効果を挙げておくと、コレステロール改善、血糖値改善、糖尿病改善、心筋梗塞予防、体重コントロール、などとなります。
ちなみに寒天に含まれている水溶性食物繊維は「アガロース」で、紅藻の細胞壁の主要構成要素です。「アガロース」はゲル化しやすい中性多糖なので、高い効果を発揮するのです。